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隙あらば自分語り

パンセを読みたい

最近パスカルのパンセの解説書を読んでいます。

パンセはフランス語で「思想」という意味で、パスカルというのは「パスカルの定理」や、気圧の単位「Pa」として有名なあのパスカルさんです。

パスカルが晩年、自分の思想を紙切れに書いていて、パスカルの死後に沢山の紙切れ上の思想を他人がまとめて出版したのがパンセです。

 

私がパンセに興味を持ったのは、その有名なフレーズ「人間は考える葦である」の意味を知りたかったからです。人間は葦のようにとても弱いけれども、考えることができる。それってどういうことなのだろうと思ってまずは解説書から読んでみました。

 

その中にあった言葉。わたしたちの願望がもっと幸福な状態を心に描き出してみせるから、私たちがどんな状態にいても不幸になるということでした。これがまさに私が考えていたこととあっているように感じたのです。

 

私は今まで自分はとても不幸だと思っていました。

アトピーを患い、小さい頃から汚い、気持ち悪いと蔑まれ、友達もおらず、趣味もなくひたすらに何も持ってないつまらない人間で、毎日不幸だと思って生きていました。どうして自分は不幸なのか、一日中真剣に考えた日がありました。そこで気づいたのが、私は周りのせいで不幸なのではなく、自分の価値観の中で不幸だと思い込んでいること、その価値観を変えて今を幸せだということができないこと、これからも自分の価値観の中で不幸でい続けることでした。

 

私は友達と一緒にいると楽しいことを知っている、だから友達を求めるけど、友達を作る力がないこと、人と接するのが怖いことも知っている。だから友達を作れないし自分の思う幸せにはなれないのだと思うのです。このことに気づいて、私はとても心が軽くなりました。不幸でいることを苦しいと思わなくなりました。今ある幸せに目を向けられるようになりました。今いる数少ない知り合いを大切にしようと思いました。

長い階段を登ってきて、上ばかり見上げて頂上に届かないと嘆いていたけれど、後ろを見れば絶景が広がっていることに気づいて、ずいぶん高いところまで登ってきたのだな、と思えたのです。

 

生きづらさについて考えて、その理由がわかった時、すごく心が軽くなりました。そして、哲学書は生きづらさに理由を与えてくれると思います。人生に悩んだ時、哲学書を読むのはとても有意義なことであると思います。

 

 

自分はまずは解説書を、と借りて読んでみましたが、パンセそのものを買ってみたいと思います。

なんかステマみたいになっちゃったけどそういうのではなく、哲学書読んでみたら自分の中にあったモヤモヤした名前のない何かが言語化されててめっちゃ面白いなと思った話です。パスカルだけじゃなくてカントとかいろいろ読んでみたいな!もしドラも面白いと思ったけど、こういうなんとなく感じていることに気付かされたり言語化されたりってアハ体験みたいな気持ち良さがある。有名どころから読んでいこうと思います!

 

 

おわり。

 

 

 

読んだ本

NHK100分de名著ブックス パンセ パスカル

「パンセ」 数学的思考